
セカンドスチュワード・ムッシュが、休日の趣味であるビリヤードについて語ります。賑やかな語り口の裏にある、静かに集中する時間のお話です。

ご機嫌麗しゅう。やってまいりました執事のムッシュでございます。私はどうも賑やかな男と思われがちなのですが、今日は少々意外な、私の静かな趣味についてお話しさせてください。ビリヤードでございます。
ビリヤードと聞くと、賑やかな遊びを思い浮かべる方が多いかもしれません。ですが私にとってのビリヤードは、むしろ「静かに一人と向き合う」時間でございます。手玉をどう撞くか、次の一手をどう組み立てるか。台の上の幾何学を静かに読みながら、雑念を手放していく。あの集中の時間が、私にはたまらないのでございます。
面白いもので、これが仕事にも通じるところがございます。美術品を扱う仕事は、一瞬の油断が取り返しのつかぬ事態を招きます。ビリヤードで培う「先を読む目」と「手元を狂わせぬ集中」は、繊細な陶磁器を扱うときの心持ちと、どこか似ているのでございます。趣味と仕事は、案外遠いところでつながっているものでございますね。
ちなみに、ご主人様のお相手を務めることもございます。腕前には、いささか自信がございましてね。あまり大人げなく勝ちすぎては失礼にあたりますので、そのあたりの「間合い」もまた、執事の心得のうちでございます――と、少々格好をつけてしまいました。
皆様も、賑やかな趣味だけでなく、静かに一人で没頭できる時間を、ぜひお持ちくださいませ。心の静けさは、日々を豊かにしてくれます。私たち執事も、心を整えて、日々の仕事に励んで参ります。
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ムッシュ
セカンドスチュワード
美術と執事の融合。コレクターに最も信頼される、美の番人。


