
執事日誌
在籍執事が綴る、日々の気づきと想い。執事の日常を、少しだけのぞいてみませんか。
執事日誌
THE BUTLER 在籍の執事たちが綴る執事日誌です。旧サイトの記事を引き継ぎ、紅茶や食、装い、旅、そして日々の給仕の心得までを記録してまいります。キーワード検索や執筆者での絞り込みから、公開日を添えた便りをお探しいただけます。
執事日誌が、コラムやインタビューと別にある理由
執事日誌が、執事コラムや執事インタビューと別の場所に置かれている理由は、書き手が違うからです。
- コラムは協会が読者の問いに答える解説であり、インタビューは聞き手が執事から判断の基準を引き出す場です。
- 日誌だけは、在籍する執事一人ひとりが自分の言葉で書きます。
- 同じ紅茶の話でも、コラムには淹れ方の基準が、日誌には「その日、その一杯をどう淹れたか」が残ります。
執事を選ぶ方にとって、日誌はその執事の人柄と目線を知る唯一の場所です。
名簿で経歴と得意分野を確かめ、インタビューで判断の仕方を読み、日誌で日常の温度を感じる——この三層で読んでいただくことを、協会はお勧めしています。
日誌の五つの分類
日誌は五つの分類で整理しています。
- 「装いと制服」は、執事の制服そのもの、シルクハットをかぶる理由、英国と日本の執事服の違い、白手袋がなぜ白でなければならないのかといった、装いを職務の道具として見る便りです。
- 「食と紅茶」は、紅茶の淹れ方やアフタヌーンティーの作法と成り立ち、スコーンやポタージュの作り方、食材や銘品の話など、給仕の一段手前で執事が考えていることの記録です。
- 「執事の仕事と随想」は、執事の日常、若い日のホテルで学んだこと、聞くことも仕事のうちであること、執事になったきっかけなどを綴ったもので、協会の基本姿勢——先回りする、出しゃばらない、一貫している——が個々の執事の中でどう働いているかが最もよく見える分類です。
- 「執事文化」は、執事の歴史、東京と大阪の執事の違い、執事喫茶、作品に描かれた執事像への随想。
- 「旅と趣味」は、旅先の街、ジャズ、自転車、ビリヤード、美術館といった執事自身の休日の話題です。
ご興味に近い分類から入っていただき、気に入った執事が見つかれば、その執事の記事だけを執筆者で絞り込んでお読みください。
日誌に書かれないことと、書き継がれること
日誌に書かれないことも、先にお伝えしておきます。
執事は、お客様のお宅で見聞きしたことを、名前を伏せた形であっても書きません。話の断片から特定される危険が常にあるからで、これは協会が新任の執事に最初に教える守秘の規律です。
したがって、記念の食卓や賓客のお供といった場面を書くときも、お宅や人物が特定できる情報は伏せ、その場で執事が何を考えどう動いたかを中心に書きます。「具体的なお客様の話が少ない」と感じられるかもしれませんが、それは日誌が薄いのではなく、執事が守るべきものを守っている証です。
旧サイトから引き継いだ記事には、当時の公開日をそのまま添えています。旧記事は執事の署名も当時のままで、名簿にプロフィールを載せていない執事の便りも、協会の歩みの一部として残しています。
新しい記事は、在籍する執事が順に書き継いでいきます。日誌は完成した読み物ではなく、続いていく記録です。同じ執事の記事を公開日順にたどると、稽古を重ねて所作や考え方が変わっていく様子も見えてきます。協会が日誌を公開しているのは、執事の成長の過程も含めて、執事という仕事の実際を知っていただくためです。
執筆する執事と、それぞれの持ち味
執筆する執事の顔ぶれと、それぞれの持ち味も記しておきます。
- 三代目頭取の執事ベルは、日誌の始まりのご挨拶や、賓客のお供で海を渡った日のことなど、協会を率いる立場からの便りを書いています。
- スミスは白手袋がなぜ白でなければならないのか、式典で直前に段取りがひっくり返った日にどう動いたか、聞くことがなぜ仕事のうちなのかといった、執事の技術の芯に触れる話が多い執事です。
- レイナは食卓の花を香りで料理の邪魔をしないように選ぶ話や、記念の食卓に立ち会った際の心の動きを、細やかな目線で綴ります。
- 椎名はスコーンやポタージュの作り方に、オリーブはオリーブオイルやオランジェットに、マダム・レッドはシャンパーニュやヴィンテージ、ジャズに——それぞれの得意分野が便りの主題になっています。
- ヨシオは大阪弁で休日や粉もんや自転車の話を、ムッシュは執事作品への熱と美術館やビリヤードの静かな時間を、セバスチャンはアフタヌーンティーの成り立ちや海外で日本の執事文化を語った経験を、ケンは若き日のホテルで学んだことや、ご不在の邸宅を出発前より美しく整える務め、体力もまた仕事道具であることを書いています。
文体も温度も執事ごとに違うのは、協会が日誌の書き方を揃えていないからです。揃えるのは所作の基準であって、言葉の個性ではありません。
日誌の探し方
探し方について。
- 上の検索欄では、記事のタイトル・執筆者・分類の部分一致で絞り込めます。
- 執筆者のボタンでは十一名から一人を選べ、一覧は公開日の新しい順に十二件ずつ表示します。
- 各カードには執筆した執事の顔写真(名簿に写真のある執事)と名前、公開日、タイトル、書き出しを載せていますので、まず顔と書き出しで気になる執事を見つけ、次にその執事の記事だけを読む、という順が最も早い読み方です。
- 旧サイトの記事は当時の分類のまま収めていますので、分類名で探す場合は上の五つの分類名をそのまま検索欄に入れてください。
日誌をお読みになったあと、その執事にご依頼を検討される場合は、執事名簿のプロフィールへお進みください。
執事の技術そのもの——所作、装い、教養——を体系的に知りたい方は、「執事の作法・マナー」「執事の制服」「英国紳士の教養」の各総合案内にまとめています。日誌はそれらの基準が、一人の執事の日常の中でどう生きているかを見る窓です。
執事日誌アーカイブ
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執事の仕事と随想
ムッシュ休みの日は、美術館をひとりで歩きます
セカンドスチュワード・ムッシュが、休日に美術館をひとりで巡る時間について綴ります。美の番人が、仕事を離れてただ一人の鑑賞者になるひとときのお話です。
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執事の仕事と随想
ケン若き日のホテルで、私が学んだこと
ハウススチュワード・ケンが、駆け出しの頃に一流ホテルで受けた、ある厳しくも温かい指導を振り返ります。おもてなしの原点となった、忘れられない教えのお話です。
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執事の仕事と随想
セバスチャン海を越えて、日本の執事文化を語ってまいりました
名誉執事セバスチャンが、海外での講演をめぐる旅を振り返ります。文化の懸け橋として、国境を越えて執事の心を伝えることの意味を綴ります。
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食と紅茶
マダム・レッドお生まれ年のヴィンテージを、探し当てた夜のこと
ソムリエ執事マダム・レッドが、あるお祝いの一夜を振り返ります。プライバシーに触れぬ範囲で綴る、一本のワインが人生の記憶に寄り添った夜の記録です。
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執事の仕事と随想
ケン体力もまた、執事の大切な仕事道具でございます
ハウススチュワード・ケンが、休日のマラソンと筋力づくりについて綴ります。五十代の重鎮が体力に絶対の自信を持つ、その理由についてのお話です。
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食と紅茶
椎名寒い夜に、体の芯から温まるポタージュを
執事の椎名が、寒い季節にふさわしい根菜のポタージュの作り方を、丁寧な手順でご紹介します。素材の甘みを引き出す、ひと手間のお話です。
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執事の仕事と随想
スミス執事は、聞くことも仕事のうちでございます
式典マスター・スミスが、心理カウンセラーの資格を持つ執事として、「聞く」という仕事について語ります。武骨な男の、意外に静かな一面が覗く一篇です。
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食と紅茶
オリーブ冬の贈り物に、オランジェットはいかがでしょう
美食の情報を磨く執事オリーブが、冬の贈り物にふさわしい菓子オランジェットの魅力を、簡潔にお届けします。
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執事の仕事と随想
ヨシオ自転車とカメラ持って、あてもなく走るのが好きやねん
ファーストフットマン・良男(ヨシオ)が、休日の楽しみである自転車とカメラの話を関西弁で綴ります。あてもなく走った先で見つける、なんでもない景色のお話やで。
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執事の仕事と随想
マダム・レッドグラスを傾けながら、ジャズに耳を澄ませて
ソムリエ執事マダム・レッドが、休日にひとり楽しむジャズと一杯の時間を綴ります。趣味と美酒が溶け合う、艶やかな夜のお話です。
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執事の仕事と随想
ムッシュ休日はビリヤードで、静かに一人の時間を
セカンドスチュワード・ムッシュが、休日の趣味であるビリヤードについて語ります。賑やかな語り口の裏にある、静かに集中する時間のお話です。
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執事の仕事と随想
椎名「あなたの良いところを、三つ教えてあげる」
副頭取・執事の椎名が、後進を育てるということについて綴ります。叱るのではなく、良いところを見つけて伸ばす。女性執事のパイオニアが大切にしてきた指導の心です。
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