
ソムリエ執事マダム・レッドが、祝いの席に欠かせないシャンパーニュの選び方を、艶やかに綴ります。乾杯の一杯に込める想いについてのお話です。

ご主人様、お嬢様。執事のマダムレッドでございます。今年もいよいよ終わりに近づいてまいりました。今回は、わたくしが特に愛する分野――祝いの席に欠かせないシャンパーニュについて、少しお話しさせてくださいませ。
シャンパーニュは、ただの発泡するワインではございません。フランス・シャンパーニュ地方で、厳格な製法を守って造られたものだけが、その名を名乗ることを許されます。あの細やかで途切れることのない泡は、瓶の中での長い二次発酵が生み出すもの。グラスの底から立ちのぼる泡を眺めているだけで、これから始まる時間への期待が、静かに高まってまいります。
乾杯の一杯をどう選ぶか。ここに、その会への想いがすべて表れると、わたくしは思っております。華やかに始めたい席には、果実味の豊かなものを。しっとりと語らう夜には、熟成の効いた奥深いものを。お相手の顔を思い浮かべながら一本を選ぶ、あの時間こそが、ソムリエの醍醐味でございます。銘柄の知識をひけらかすのは、無粋というもの。大切なのは、その方の記憶に寄り添う一杯を、そっと差し出すことでございます。
一年を振り返り、また新しい年を迎える。そんな節目の夜に、上質なシャンパーニュの一杯があれば、時間はいっそう輝きを増します。泡のはじける音は、それだけで小さなお祝いのようではございませんか。
人生の祝杯を、最高の一杯で。皆様のこの一年に、心からの乾杯を捧げます。それでは、また次回の記事でお会いしましょう。
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マダム・レッド
セカンドスチュワード
美食と美酒の世界を知り尽くした、情熱のソムリエ執事。グラスに注がれるのは、洗練された知識と愛情。
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