
ファーストフットマン・良男(ヨシオ)が、関西弁で綴る休日の過ごし方。門の前で気を張る平日とは打って変わって、ゆるっと力を抜く一日の話やで。

お主、お嬢さん、おおきに。いつも執事の日誌を読んでくれて、ほんまありがとな。執事のヨシオやで。今日は、わしの休みの日の過ごし方を教えたろか思うてな。
平日のわしはな、玄関でお客さんをお迎えする仕事やから、朝から晩まで気ぃ張っとるわけや。「お帰りなさいませ」の一言に一日の安らぎを込める、言うたらかっこええけど、要は一日中ピンと背筋伸ばしとるっちゅうことや。そやから休みの日くらいは、あえてダラっと過ごすようにしとるんや。予定をぎゅうぎゅうに詰めたりせえへん。それがコツやで。
ほんでな、わしの休みの朝はたいてい遅い。ゆっくり目ぇ覚まして、濃いめのコーヒー淹れて、ぼーっとするわけや。この「ぼーっと」がな、意外と大事なんや。ずっと気を張っとると、自分の所作のどこに余計な力が入っとるか、自分でも分からんようになる。せやから何もせえへん時間に、ふっと「ああ、昨日ちょっと肩に力入っとったな」て気づくんや。休むいうんは、仕事から逃げることちゃうねん。次にお客さん迎えるための、心の準備の時間やと思うとるわ。
あとはまあ、自転車で近所をぶらーっと流したり、カメラ持って散歩したりな。難しいこと考えんと、ただペダル漕いで風にあたる。それだけでえらいスッキリするもんや。若い後輩らにもいつも言うとんねん。「忙しい忙しい言うて、休むのサボったらあかんで」てな。しっかり休んでこそ、ええ仕事ができるんや。
ま、そんな感じでわしの休みは過ぎていくわけや。みんなも、たまには何もせん一日、作ってみてや!ほんならまた、日誌で会おうな。

良男
ファーストフットマン
門をくぐるその瞬間から、お客様は特別な時間の始まりを感じる——そんなお出迎えを。

